
Raspberry Piの動作確認
作成日 | : | 2012/08/01 |
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最終更新日 | : | 2020/07/05 |
Raspberry Piの動作確認
作成日 | : | 2012/08/01 |
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最終更新日 | : | 2020/07/05 |
概要
Raspberry Piがイギリスから届いたので動作確認しました。

図1. Raspberry Pi
Raspberry Piとは
Raspberry PiとはRaspberry Pi財団が開発した$35で購入できるAPM11プロセッサが搭載された教育用シングルボードコンピュータです。Raspberry Piのおかげで安価に高性能なマイコンボードが手に入ります。OSとしてはLinuxを想定しているようです。
Raspberry PiはSDカードからOSを起動します。LangurはRaspberry PiにKOZOSを移植できればおもしろそうだと考えています。ブートシーケンスを解析すれば動くのではないかと推測しています。
事前準備
Raspberry Piを動かすためには以下のものが必要になります。
- スマートフォン用充電器
- Raspberry Piの電源として使用します。5[V]で700[mAh]〜1200[mAh]のものが必要です。
- また、端子がmicro USBのオス形状をしている必要があります。
- なお、USB2.0は500[mAh]までしか供給できないのでACアダプタが必要になります。
- HDMIケーブル
- ディスプレイに出力するために必要になります。
- USBキーボード
- コンソールを操作するのに必要になります。
- USBマウス
- GUI(X Window System)を操作するのに必要になります。
- SDカード
- OSをインストールするために2GBのSDカード、あるいはそれ以上の容量をもつSDHCカードが必要です。
起動ディスク作成
SDカードにOSをインストールします[1]。OS入りのSDカードも同時に購入されている場合は必要ありません。
ダウンロード
OSのイメージを公式サイトからダウンロードします。今回はDebianベースのRaspbianを使用することにしました。
解凍
OSのイメージを解凍します。解凍するとimgファイルが出力されます。今回は2012-07-15-wheezy-raspbian.imgが出力されました。
書込み
まず、dfコマンドを使用してSDカードがどこに接続されるのかを確認します。図2.SDカード作成手順の(1)ではSDカードをPCに接続する前にdfコマンドを発行した結果です。(2)はSDカードを接続後にdfコマンドを発行した結果です。/dev/sdb1がマウントされているSDカードだと判ります。
マウントされている状態だとディスクイメージを書込めないため、(3)のようにumountコマンドを発行してOS上で保持している状態から解放します。(4)で(1)と同じ状態になっていることを確認します。
(5)で書込みます。このとき、/dev/sdb1に書込むようにしていするとファイルシステムが破壊されます。Langurは初めファイルシステムが破壊されたことに気づかず、焦りました。/dev/sdb1は/dev/sdbの最初のパーティションという意味です。SDカードの先頭から書換える必要があるので/dev/sdbを指定します。

図2. SDカード作成手順
起動
Raspberry PiにACアダプタ以外をすべて接続します。接続後にACアダプタを接続すると起動画面が表示されます。初期設定については割愛します。
なお、SDカードを挿入しなかったり、不正なファイルシステムが書込まれたSDカードを挿入してACアダプタを接続した場合にはディスプレイになにも表示されません。ご注意下さい。
参考文献
- ゆうく, raspberry pi 到着!, NKM-NET, 2012